長良の落陽。

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zoom RSS 救急車は、何故無料なのか。

<<   作成日時 : 2012/08/20 18:01   >>

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 政府の「国防」というサービスが、現実味を帯びて重要になっている。
 ところで、この国防サービスに見られる、区別なく全ての国民を守っているという性質(=非排除性)と、誰かと同時に自分も受けられるという性質(=非競合性)は、公共サービスや公共施設(いわゆる公共財)に共通するものなので、ここを押さえておくと、税を理解する上で、大いに助けになる。
 仮に、こうしたサービスを市場経済に任せて、利用料金で賄おうとすると、まず利用者を明確にすることが難しい。もしかしたら、「私は非武装中立主義ですからサービスは要りません」などと言い出す人がいるかもしれないからだ。
 さらに、料金を設定するためには、個々の人が希望するサービスの程度を正確に把握して、最適な供給量を決める必要がある。即ち、他国のチョッカイを許さない程度とか、鉄槌を下すことが可能な程度と言った、グレードの設計だ。ところが、非排除性や非競合性という特質を持つ公共サービスの場合、自分の希望するレベルを正直に申告せず、ただ乗りしようとする者(フリー・ライダー)が現れる。どうせ、誰かが費用を負担して、自分も同じサービスが受けられるのだから、と考える輩である。
 こうして、公共財を市場経済に任せると、やがて立ち行かなくなるか、存続できたとしても著しく過小になる。必要不可欠であり、絶対的需要がありながら成立しないサービスと言う、ジレンマに陥るわけである。
 そしてここに、政府が、税という形で公共財の供給費用を一括徴収し、国民にサービスを提供している理由がある。この、国防料金が存在しない理由は、消防料金(救急車・消防車)や警察料金にも同様に当て嵌まるため、救急車は無料なのである。
 アメリカの例を持出して、有料にしたらどうかと言う人もいるが、私は、以上述べた理由で、無料であるべきだと思う。びた一文、取ってはならないと思う。
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