長良の落陽。

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zoom RSS ピケティを理解するための補習

<<   作成日時 : 2015/02/22 00:51   >>

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ピケティがブームになっていますが、より良く理解するために"累進課税"について再確認しておこうと思います。

所得税は、195万円以下(5%)から1800万円超(40%)まで金額が大きくなるほど6段階で税率が高くなります。ここで何となく誤解されるのが、例えば2千万円所得があると40%の800万円が税金で取られるのではないかというものです。「頑張った人が報われないのは問題だ」という誤った風潮はここから生まれます。

勿論そんなことはありません。正確には超過累進課税と言うこの方式は、段階を超えると超えた部分にだけ高い税率がかけられるものです。例えば先の2千万円の場合の所得税額は計算すると520万程度となり、実際の税率は26%強なのです。15年分以降から最高税率45%・7段階となりますが、私には格差是正に向けたパフォーマンスとしか思えません。

ピケティに戻って、彼の発見した肝は、r(資本収益率)>g(経済成長率)というシンプルな不等式です。株や不動産などの増加率は労働所得などの伸びを必ず上回り、持てる者は益々豊かになり格差は拡大するしかないと言うのです。そこで彼が提唱したのが資本への課税強化であり、そのための累進課税です。固定資産税を定率(標準1.4%)から累進的に税率を高めることや元本非課税の金融資産にも課税するといった発想が重要だと主張するのです。

グローバル化が進みタックスヘイブンなど解決困難な課題も多いのですが、『累進課税』こそ貧困・格差対策として残された古くて新しい解決策のような気がします。ピケティが旬のうちに深く議論してほしいと思います。


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        歩く鴨(於:長良川)

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