胸を打つ世界 18 【バナナの輪】

 差別、とりわけ人種による差別は人として恥ずべき行為であることが、サッカーの試合を契機に起きている「バナナの輪(*)」によって世界に広がっています。この事件は一部のワイドショーでも話題にされ、3日の『天声人語』にも取上げられています。
 最近NBAでも人種差別に関わったオーナーが永久追放された様に、生まれた国によって人を差別することはスポーツ界では最大の罪深い行為なのです。親が誰かとは関係なく、自らの努力で鍛え上げた能力を同じルールの下で戦わせるのが"人間のスポーツ"です。必要なのは血筋ではなく、自分を信じ、努力し、諦めない力なのです。
 一流のスポーツ選手は、自分がそうしてきたからこそ仲間を尊敬できるのだと思います。そして、その仲間を侮辱する行為が許せないのです。Jリーグの一部サポーターが稚拙な島国根性をさらけ出して非難されましたが、大事なことは、高いレベルで『スポーツマンシップ』とは何かを理解することだと思います。そしてそれを敬うだけでなく、「次の俺達の世代では現実の世界でも実現できないだろうか」と考えることだと思います。

*『バナナの輪事件』とは
バルセロナのブラジル代表アウヴェスが27日に行われた試合中に観客からバナナを投げ込まれるという人種差別行為を受けたが、彼はそのバナナを食べて対抗した。それが人種差別反対のメッセージとして瞬く間に選手達の間に広がり、SNSを通じてコメントと共にバナナを食べる姿が次々と披露されている。
:アグエロ/マンチェスター【僕たちは平等だ】コウチーニョ/リヴァプール【僕たちは皆同じ】ルイス/チェルシー【人種差別反対】
:バロテッリ/ミラン【俺たちは皆サル/人種差別反対】
:フッキ/サンクトペテルブルク【俺たちは皆サルだ】
長友もこの輪には参加しているが、他にも伊代表プランデッリ監督がレンツィ首相とバナナを食べる姿をメディアの前で披露するなど人種差別行為への対抗は拡がりを見せている。(BIGLOBEニュースを元に編集)


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