注目すべきは「投票率」だ。

安倍首相は「アベノミクス解散」と言われました。さらに、「このままでいいのかを問いたい」とも言われました。

そもそも「アベノミクス」と言っても、今のところ実体のない日銀の金融政策に過ぎません。首相のブレーンである浜田内閣官房参与でさえ、以前BSの番組で『三本の矢』の評価を首相の名を文字って「A・B・E」とされました。つまり、第一の矢(金融緩和)はA、第二の矢(公共事業)はBだが、肝心要の第三の矢(成長戦略)は全く中身が無くEだと酷評されたのです。重要なのは、早く実体経済に効果のある政策を打ち出すことだという訳です。

議員定数の削減すら手を付けられないのですから、JA解体や本格的な規制緩和が出来る筈がありません。最大の課題である社会保障制度改革は、その端緒すら見えないのです。そんな状況で円安・株高だけの「アベノミクス」の是非を問われても答えようがないのですが、ただ一つハッキリしているのは、法定の増税すらできないほど現下の経済状況が脆弱になっているのだとすれば、選挙をするまでもなく答えは『総合E』に決まっているということです。

前述の浜田氏はロイターのインタビューに「前回の選挙時は、アベノミクスを国民が体験していない。国民が体験した上で評価することは重要。それを問うことは、それなりに意味がある」とも答えています(11/21)。しかし、「そのうち良くなる」という首相の空疎な「言葉」しか体験していない私達には評価のしようがないのです。

私は、自公と共産党の固定客以外で選挙に行く人がどれほどいるのかが気掛かりです。有権者の最大会派は「無党派層」ですが、ここが動かない限り、民主主義が問われるほどの危機的な投票率になる様な気がします。しかしここまで政治の不誠実さと体たらくを見せられると、そういう民意の示し方も間違いではないという気も最近してきています。



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               孤鷺
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