"南京虐殺記録"の記憶遺産登録への対応の仕方

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は31日、パレスチナ自治政府の正式加盟の是非を問う投票を行い、賛成多数で可決した。これを受けて、米国はユネスコへの分担金拠出を停止する方針を明らかにした。
(中略)
米国の分担金はユネスコ予算の22%に当たり、拠出停止はユネスコの活動に大きな影響を与えるとみられる。
米国では1990年代に制定された法律により、国際的に独立が承認されていない団体について正式加盟を認める国連機関に分担金拠出を禁じている。(注:朱書筆者)
【ロイター/2011.11.01】

これを真似た訳ではないのでしょうが、菅官房長官は、ユネスコへの拠出金の停止・削減を検討しているようです(10/12・朝日新聞デジタル)。日本のユネスコ分担金は、米国の停止により世界最大となっていますから(14年₌37億円・11%)、日米両国が財政負担しないとなると、ユネスコの運営は相当厳しくなります。

「積極的平和主義」と言いながら、いつまでこんな幼稚な対応を続けるのでしょうか。ユネスコの活動でも、日本施設の世界文化遺産登録のようなことは有難く肯定し、気に入らない活動は否定するという姿勢は、余りにも身勝手な気がします。少なくとも、世界に尊敬される振る舞いとは思えません。

折しも、『南京事件/兵士たちの遺言』(NNNドキュメント/日テレ系)が話題になっています。ヘーゲルも、歴史を書かれる「べき」事実として見ようとすることの愚かさを説いています。実に難しいことですが、左右を問わず、主義主張に偏った視線で『歴史』を見ないことこそが、未来を開く唯一の方法だと思います。


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         コキア

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