週刊・『チューズデー』 *カンボジアの猫ひろし

◎国籍法(抜粋)
第2条 子は、次の場合には、日本国民とする。
1 出生の時に父又は母が日本国民であるとき。
第4条 日本国民でない者(以下「外国人」という。)は、帰化によつて、日本の国籍を取得することができる。
第5条 法務大臣は、次の条件を備える外国人でなければ、その帰化を許可することができない
一 引き続き5年以上日本に住所を有すること。
三 素行が善良であること。
第9条 日本に特別の功労のある外国人については、(中略)国会の承認を得て、その帰化を許可することができる。
第11条 日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。

単一国籍・血統主義というのが日本ですが、世界では多重国籍を認める国も多くどちらかといえば"緩やかな"定め方が主流です。しかし、当然ですが複数の国籍を持つことを勧めている訳ではありません。様々な事情で起こりうる事態は当人の立場優先で考えていこう、という思想です。

オリンピック憲章では、「 同時に2つ以上の国籍をもつ競技者は、自己の判断により、どちらの国を代表してもよい」とされていて、本人の選択が優先されています。ただ、国際陸連では「国籍変更から1年未満の選手は、1年間の連続した居住実績がなければ国際大会に出場できない」、とも定めています。これは、国策で選手の国籍変更を進めるような国に対して規制をかけていこうとする考え方です。

猫ひろしがカンボジア国籍を取得したのは2011年だったため、12年のロンドンには、この国際陸連の定めにより出場できませんでした。今度は晴れてカンボジア代表としての出場です。「五輪をギャグにするな」という批判もあるようですが、ワハハ本舗所属の彼を普通に応援する度量があってもいいのではないかと思います。

そもそも『その国を代表する』とは、本人の意識だけでは決まらないと思います。ノーベル賞の中村氏(米国籍)にもケンブリッジ飛鳥にも同じ敬愛の気持ちを持つ、つまり優れて応援する側の問題なのです。

クラス対抗リレーで知らぬ間に別のクラスの人も応援してた、その辺の微妙な気持ちが大事なような気がします。


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        睡蓮  【ひるがの湿原植物園/16日】

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