『俳句斜説』・7月号 【鵙(もず)】

 
父母を呼ぶごとく夕鵙墓に揺れ   飯田龍太

龍太は、1956年9月に六歳の次女を急性小児麻痺で失いました。その墓に尾を揺らしてモズが止まる…。秋の日はただただ静かに落ちて行くばかりです。

私はこれまで沢山のモズの写真を紹介してきました。その獰猛な生態とは裏腹に、上目遣いの恥ずかしそうな視線には幼さと寂しさしか感じられません。何故そこまで穏やかでいられるのか、とまで思ってしまいます。

……。
モズの句の中で、私は冒頭の句を一番気に入っています。



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        遊ぶ。  【金華橋近く/2月某日】


     *ときどき"箸休め"…。
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