「韓国イチゴ」は問題なのか。 【路地裏の独り言】

農水省の広報誌に『aff(あふ)』という出版物があるが、その2010年2月号に「野菜をめぐる新しい動き/伝統野菜の実力」という特集記事がある(*)。そこには、岐阜県の「飛騨・美濃伝統野菜」(あきしまささげ、飛騨紅かぶ、まくわうりなど27品種)も紹介されている。
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1002/spe2_01.html

私達が普段食べている野菜のほゞ全ては、それらとは異なる。記事にもあるように、商品として生産できるよう品種改良されたF1種と呼ばれる雑種なのだ。

平昌で女子カーリング選手が食べていたイチゴは元々日本発のもので、まるで韓国が盗人まがいのイチゴ生産をしているような報道がなされた。テレビだけでなく農水大臣までが言及すると、さすがにそんなケチな根性で恥ずかしくないのか、と言いたくなる。

トマト、メロン、マンゴーなどからワインやウイスキーまで、"原産国"からクレームを付けられたら困ることは、日本にも山ほどある。更に、鎖国の間に欧米各国が実現してきた科学技術の恩恵を受けて今の日本があることに疑いの余地はない。

苺の美味しさを知った世界中の人が、是非日本で"とちおとめ"が食べたいと「イチゴ狩り」に来る。何故そういう発想に至らないのかが不思議だ。

国際法とか知的財産権とか色々ややこしいことはあるのだろう。しかし、カリフォルニア産コシヒカリには同様のクレームを付けず、たかがイチゴにここまで神経質になることには違和感を感じる。いわゆる「嫌韓派」に対する別の思惑があるのではないか、などとうがった見方をせざるを得ない。


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       梅と山茱萸  【三田洞弘法/8日】
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