夏の鶯 【コロナ対応病院】

日本には160万床以上も病床があるのに、何故コロナ患者の入院が困難なのか。民間病院の協力が足りないのではないか。そんな意見を一部マスメディアでも散見するようになった。実際のところどうなのだろう。

厚労省の「医療施設調査(*)」によると、2019年10月1日現在の医療機関の状況は概ね次のとおりだ。
 ■施設数 (20床以上が「病院」と定義される)
  ○病院=約8千3百箇所 
  ○一般診療所=約10万3千か所 (内有床6.5%)
 ■病院の規模別割合
  ○100床未満 35.5% 
  ○100~300床未満 47.0%
  ○300床以上 17.6%
日本の医療施設は、殆どが入院設備を持たない開業医(クリニック)や小規模病床の病院であることが分かる。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/19/dl/02sisetu01.pdf

感染症治療には、導線を分離する必要がある。専門病院がベストだが、少なくとも病棟は独立させたい。そうなると、複数病棟を有する大病院でなければ対応は困難だ。

他にも医療施設の地域偏在などが医療圧迫の要因なのだろう。非協力的な病院は公表するという厚労省の方針も出されたようだが、優先すべき課題はそこではない気がする。

未知の感染症対策は、ある程度採算を横における公的部門で対応するのが王道だ。その準備を怠っていた政府の責任は、極めて大きい。他の誰かに責任を押し付ける政権の体質は、もういい加減改めるべきだ。


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【回らぬ観覧車・河の森/15日】
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