長良の落陽。

アクセスカウンタ

zoom RSS 考・参院選 【税とは何か】

<<   作成日時 : 2013/05/07 13:01   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 株売却益や配当に係る税率は本来20%ですが、今年末までは10%という大幅な減税措置がとられています。この欧米諸国をも凌ぐ特例優遇措置は、元々07年で終了予定でしたがここまで延長されてきました。今後も、株式市場活性化を理由に引続き延長される可能性もありますし、仮に予定通り年末で廃止されたとしても、来年1月からは日本版ISAといわれる小額投資非課税制度の導入が決まっています。毎年百万円までは投資利益が非課税となる、言ってみれば「投信版マル優」で5年間の期限付きの制度です。
 こうした証券税制の優遇措置が、延べ4千万人を超える少額の個人株主の存在を考えれば、必ずしも金持ち優遇とは言い切れないという意見もあります。また、マクロ的な視点で日銀の資金循環統計を見ても、日本の2012年末家計部門の個人金融資産1547兆円のうち株式・出資金の割合は7%に過ぎず、米国の33%や欧州の15%と比べても低くなっています。従って、もう少し投資への資金流動を促すという考え方も、それなりの説得力があると思います。【参考:現預金割合=日本55%・米国15%・欧州36%】
 しかし、税こそ政策です。こうして特例的な税の制度を考えていると、パークアベニューを再び思い起こします。成長の果実のどれだけを税として還元させるかは、その国の基礎体力と持続可能性を決定付けます。しかも、今後、消費税が今の数倍の高さにまで引上げられ、全ての国民が負担の重さを実感することになれば、『公平な税負担』に対する要求が圧倒的に高まります。
 税は私達の望む使われ方をされようとしているのかといった面倒な議論こそ、選挙の機会に考えてみるべきテーマです。憲法第30条(納税の義務)は、国民に税の使い道を決めさせる根拠、即ち権利としての納税をも含めて定められているのだと思います。

画像
                立夏を過ぎて

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

考・参院選 【税とは何か】 長良の落陽。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる