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zoom RSS 『俳句斜説』・1月号 【賞】

<<   作成日時 : 2017/12/30 09:33   >>

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俳句に関する「賞」をWikiで調べると、ざっと50に迫ります(*)。これに結社誌や同人誌で行われているものまで含めると、俳句はまさに賞だらけの世界と言えます。

スポーツであれ文化であれ、賞はやる気の源泉でもあり必要なものと言えます。しかし、文化とりわけ文芸の世界では客観的な選定基準が不明確で、選者の好みという曖昧さがどうしても付きまといます。ノーベル文学賞や芥川賞・直木賞といったレベルでさえ、そんな印象があるのです。数字や対戦で競うスポーツとは違いますから、それはある意味やむを得ないことです。

結局最後は個人の感覚が勝負を決めるファジーな「賞」なのに、俳句の世界ではこれが決定的に重要な要素となります。受賞の前後では句に対する評価がまさに一変するのです。この「選」に対する過度の信頼が、知らぬ間に俳句を仲間内の文芸に留め置くことに繋がっているのではないでしょうか。このままでは、少なくともブームとなり居酒屋で話題になるような俳句は生まれてこないのではないか、と私は思います。

表現行為が相手にするのは、選者ではなく世の中です。名も知らぬ何処かの誰かの胸に届かせることこそが、意識すべき唯一のことなのです。

(*https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%B3%E5%8F%A5%E8%B3%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7)


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