週刊・『チューズデー』 *米国第一主義

《日経Web 【2012/1/14日/ニューヨーク=共同】》
米アップルは13日、部品調達や生産委託にかかわる世界の主な156社の企業名を初めて公表した。日本のソニーやシャープ、東芝、パナソニックのほか、韓国のサムスン電子、LGグループ、米インテルなどが並んだ。携帯電話iPhoneや多機能端末iPad向けに大量受注が見込めるアップル製品への関与は、供給側メーカーにとって重要。これまで調査会社の分析による推定はあったが、アップルが公式に認めた。日系ではほかに、セイコーエプソンやエルピーダメモリ、TDK、ローム、村田製作所、旭化成なども名を連ねた。

画像
        
画像
        【出典:GLOBAL NOTE】

お金の流れに国境をつくることはできませんから、米国第一を優先させる排斥主義がうまくいくことは、決してありません。共和党の次期大統領候補トランプ氏自身も、そのことは十分認識されている筈です。

冒頭に掲げた記事や図表に留まらず、大リーグの高額年俸が日本を含む世界の放映権料によって成り立っていること、ハリウッド映画が海外での興行成績に命運を左右されること、ポケモンGOが米国だけでは完成できなかったこと等々グローバルな経済がアメリカを支えているという事実を、アメリカ合衆国の次期大統領候補が知らないということはあり得ません。

問題は、ほぼ常識に近いそうした"排斥主義の脆弱性"に、多くのアメリカ国民が敢えて気付かないふりをしている、ということです。英国のEU離脱にも感じたことですが、古き良き時代を懐かしむ思想がここまで強くなっている現実は少し心配です。誰が米国の舵を取るかは、誰がなっても良いような都知事と違って修正の効かない世界の大きな流れに繋がりますから、より私達に身近なのです。


画像
     アメリカフヨウ【かさだ広場/23日】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――了